Activities
フォスタリングチェンジ・ジャパンでは、6つの取り組みを中心に活動しております。
フォスタリングチャンジ・ジャパンの
6つの活動内容
フォスタリングチェンジ・ジャパンは、1999年にロンドンのモーズレイ病院の専門家チームによって開発された里親向けの養育プログラム「フォスタリングチェンジ・プログラム」を通して、里親支援機関や児相相談所など、里親の支援にかかわる機関や団体や職員をサポートする活動を行っています。
フォスタリングチェンジ・プログラム
- プログラム概要
フォスタリングチェンジ・プログラムは、アタッチメント理論、社会的学習理論、認知行動理論に基き、ペアレントトレーニングの考えも取り入れて1999年にロンドンのモーズレイ病院の専門家チームによって開発されたものです。その後、現場での実践と評価を経て2011年に改訂版のマニュアルが出版され、これに基づいた無作為化比較試験(RCT)が2012年に実施されました。社 会的養護下にある子どものかかえる問題、特に様々な虐待の影響に配慮した子どもの理解とそれに基づく対応について、子どもの長所に焦点をあて、育み、認証し、実践的なスキルを学び、家庭で実践するプログラムです。効果的な褒め方やアテンディング、限界設定やタイムアウトなどについて学びながら実践し、里親自身が自分で考え対応できるようになることを目指すプログラム となっています。
- 通常版:週1回3時間、里親グループでのセッションを12回(約3か月)継続。対象者は、実際に2歳から12歳未満の里子を養育している里親12名まで。
- 思春期版:週1回3時間30分、里親グループでのセッションを12回(約3か月)継続。対象者は、12歳以上から18歳未満の里子を養育している里親12名まで。
- 最低2名のファシリテーターが担当する。
- お茶やお菓子が用意され、温かい雰囲気のなかで実施される。
フォスタリングチェンジ・プログラム ファシリテーター養成講座
- 養成講座概要
フォスタリングチェンジ・プログラムの通常版を実施できるファシリテーターの4日間のトレーニングを行います。 対象は、フォスタリング機関(里親支援機関)や児童相談所等で、親支援専門職として里親支援業務を行っている人になります。
- ファシリテーター用日本語テキストをご用意。
- 実際のプログラムと同様のグループ形式で実施。
- コース終了後ファシリテーターとしてプログラムを実施できるよう、必要な知識や方法を習得。
- フォローアップミーティングを実施。
フォスタリングチェンジ・プログラム ファシリテーター養成講座思春期版(12+)
- 養成講座思春期版(12+)
フォスタリングチェンジ・プログラム思春期版(12+)は、13歳以降の子どもに焦点を当てたプログラムです。思春期版は、フォスタリングチェンジ・プログラムの通常版を終了された方が受講することができます。 対象は、フォスタリング機関(里親支援機関)や児童相談所等で、親支援専門職として里親支援業務を行っている人になります。
- ファシリテーター用日本語テキストをご用意。
- 実際のプログラムと同様のグループ形式で実施。
- コース終了後ファシリテーターとしてプログラムを実施できるよう、必要な知識や方法を習得。
- フォローアップミーティングを実施。
フォローアップ・ミーティング
- 養成講座フォローアップ
フォローアップ・ミーティングはフォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーターが、実践内容を共有し、そのスキルの向上とクオリティの維持のために行われます。 年に1回以上、各機関のフォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーターが実践した内容について検討し、またアドバイザーから助言を得ます。
- 各地での実践内容の報告、また進捗状況の報告。
- 質問などへの回答。
- 事務局からの更新された情報や共有された情報提供。
- 2020年現在では年に4回、1回5時間程度で行われ、対象はフォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーター。
コンサルテーションデイ
- 公開コンサルテーション
フォスタリングチェンジ・プログラムの開発のメンバーであるキャシー・ブラッケビイ氏(Kathy Blackeby)とキャロライン・ベンゴ氏(Caroline Bengo)が、実践について公開コンされるテーションを行います。対象は、フォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーターとなった人です。
- ファシリテーター用日本語テキストをご用意。
- 実際のプログラムと同様のグループ形式で実施。
- コース終了後ファシリテーターとしてプログラムを実施できるよう、必要な知識や方法を習得。
- フォローアップミーティングを実施。
フォスタリングチェンジ・プログラム体験会
- プログラム体験会
フォスタリングチェンジ・プログラムの一部を実際に里親さんや関係者の方に体験していただきます。まだフォスタリングチェンジ・プログラムを導入していないフォスタリング機関が試しとして体験したいときや、フォスタリングチェンジ・プログラムの里親さん募集をするために実施したりします。対象はどなたでも大丈夫です。また時間は2時間から、要望によって半日、1日などあります。
- 各地での実践内容の報告、また進捗状況の報告。
- 質問などへの回答。
- 事務局からの更新された情報や共有された情報提供。
- 2020年現在では年に4回、1回5時間程度で行われ、対象はフォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーター。
都道府県別ファシリテーター情報
長野
【ファシリテーター数】27名
【ファシリテーターが在籍する機関・施設】
⚫︎長野県諏訪児童相談所
⚫︎長野県中央児童相談所
⚫︎長野県飯田児童相談所
⚫︎うえだみなみ乳児院
⚫︎児童家庭支援センタースミール
⚫︎上田市教育委員会学校教育課
⚫︎松本赤十字乳児院
⚫︎風越乳児院
⚫︎うえだみなみ乳児院 フォスタリングチーム
⚫︎たかずやの里
⚫︎児童養護施設 おさひめチャイルドキャンプ
⚫︎松代福祉寮
⚫︎つつじが丘学園
⚫︎けいあい地域子育て支援相談室
⚫︎児童養護施設 松本児童園
⚫︎善光寺大本願乳児院
⚫︎児童養護施設 三帰寮
⚫︎飯山学園
⚫︎松本児童相談所
⚫︎社会福祉法人 軽井沢学園児童家庭支援センタースミール
よくある質問
皆さまからよくいただく質問をまとめました。
フォスタリングチェンジ・プログラムとは何ですか?
フォスタリングチェンジ・プログラムは、1999年にロンドンのモーズレイ病院の専門家チームによって開発された、里親向けの養育プログラムです。アタッチメント理論、社会的学習理論、認知行動理論に基き、ペアレントトレーニングの考えも取り入れて、社会的養育下にある子どものかかえる複雑な問題、特に様々な虐待の影響に配慮した子どもの理解とそれに基づく対応を学んで実践できるようにしていきます。
フォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーター養成講座はいつやっていますか?
すでに予定されているものは年間スケジュールを見ていただければと思います。また、参加者の募集開始時期になるとお知らせのページにも載りますので、HPをチェックしてください。
フォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーターはどのような人が受講できますか?
里親支援機関や児相相談所など、里親の支援にかかわる機関や団体の職員が受講することができます。詳しい条件等はお問い合わせください。
フォスタリングチェンジ・プログラムは、里親以外の養育でも効果はありますか?
効果はありますが、里親のために特化されたプログラムですので、基本的には里親養育にてご使用ください。また養子縁組や、施設に対しては、アダプション・チェンジ、ケアリング・チェンジなど別のプログラムになります。
フォスタリングチェンジ・プログラム
ファシリテーター養成講座
フォスタリングチェンジ・プログラムの通常版を実施できるファシリテーターの4日間のトレーニングを行います。対象は、フォスタリング機関(里親支援機関)や児童相談所等で、親支援専門職として里親支援業務を行っている方になります。