フォスタリングチェンジ・プログラムとは
家庭養護の先進的な取り組みがなされている英国において、モーズレー病院の養子縁組・里親支援チームが中心となり1999年に始め られた里親のためのトレーニングプログラムです。
委託されている子どもとよい関係を作り問題行動に対応するための様々な具体的方法を 週1回3時間全12回(約3か月)かけて、2人のファシリテーターのもとグループでの実践を 通して学びます。
里親が問題について自分で考え対応する方法を身に着けることを目指し、里親同士の経 験の共有も促しながら、里親自身の自尊感情や自信の回復にも配慮しています。
英国におけるプログラム実施後の評価によれば、子どもと里親の関係性、子どもの問題 行動、情緒的徴候について大きな改善が見られました。
さらに里親は新たに委託される子どもに対してスキルと自信を持って臨むことができる ようになっていました。
開催日程
日程:2022年1月31日(月)〜2月3日(木)全4日間
定員:18人
場所:オンライン開催(Zoomを使用します)
ファシリテーター養成講座について
ファシリテーター養成講座は、フォスタリングチェンジ プログラムを実施するファシリテーターとなるための4日間のコースです。
ファシリテーター用日本語テキスト(提示用パワーポイント、配布資料のデータ付)を用いて、実際のプログラムと同様のグループ形式で実施していきます。
プログラムへの参加が里親としてどのような経験になるのかも体験しながら、本コース終了後ファシリテーターとしてプログラムを実施できるよう、必要な知識や方法を具体的に学びます。
フォスタリングチェンジ プログラムを構成する以下12セッションの内容から重要部分を取り上げて説明、実演、ロールプレイを実施します。
また、養成コース終了後も、各地域でのプログラム実践につなげるため参加者によるフォローアップミーティングも実施されます。これはプログラム実践の質を保つために、年に1回以上は必ず出席していただいております。これについてはコースの中で詳細説明いたします。
フォスタリングチェンジ・プログラムのコース内容
①グループの立ち上げ、子どもの行動の理解と記録
②行動に影響すること、先行する出来事と結果
③効果的に褒める事
④肯定的な注目
⑤自分で感情をコントロールするためのコミュニケーションスキル
⑥子どもの学習を支える
⑦ご褒美とご褒美表
⑧指示を与えること、選択的に無視すること
⑨肯定的なしつけと限界設定
⑩タイムアウトと問題解決のための方法
⑪まとめ
⑫今後について、養育者自身のケア
上記は、里親さんに実際に行うプログラムの、12回分の概略です。
里親さんに実施する場合は、テキストの予習やホームワーク等、翌日の研修準備が必要です。
フォスタリングチェンジ・プログラム日本導入後の流れ
2016年3月にわが国で最初の養成コースが福岡で開催されました。
その後、福岡と熊本で里親を対象に本プログラムが実施され、参加した里親、実施したファシリテーター双方から好評を得ています。2017年2月には第2回養成コースが東京で開催され、福岡と熊本に続き、三重、静岡、山梨、長野、東京、宮城、千葉、大分でも里親を対象に本プログラムが実施され、好評を得ています。
2018年3月には第3回養成コースが長野で開催され、各地で里親を対象に本プログラムが実施されています。2018年8月に、第4回養成コースが宮城で開催され、東北で初のコース開催となり、さらにプログラムが実施される地域が増えていきました。今回は第10回目の養成コースとなります。
フォスタリングチェンジ・プログラム ファシリテーター養成講座詳細
日程:2022年1月31日(月)~2月3日(木) (全4日間)
初日:10時~17時(予定)
2日目・3日目:9時~17時(予定)
最終日:9時~16時30分(予定)
場所:オンライン(Zoomを使用します)
*オンラインに安定的につながる環境が必要になります。
キャンセルについて:
2名1組でのワーク等を行うため、お申込み後のキャンセルは、効果的な講座実施に影響が発生します。つきましては、事情をご理解いただき、お振込み後のキャンセルはお控えいただきますよう、お願いいたします。
講座開催1カ月前を過ぎてのキャンセルの場合、いかなる場合も返金致しかねますので、何卒ご了承ください。
参加条件:
里親支援に既に関わられている、あるいは関わる予定の団体・機関で、受講後プログラム実施の予定がある方、又は今後実施が可能な方
*ファシリテーションは2名で行うため基本的に2名以上で申し込みください。但し、すでに他にファシリテーターがいらっしゃる場合はその限りではありません。
実施条件:
ファシリテーターはともに里親支援に関わっている者になりますが、そのうち1人は、里親支援の団体・機関に所属する専門職(福祉司、心理士、里親支援専門相談員、フォスタリング・ソーシャルワーカー等)である必要があります。
◇ オンラインでのファシリテーター養成講座を受けられた場合、受講後フォスタリングチェンジ・プログラムを実施するためには、ファシリテーター2人のうち1名は、対面で養成講座を開催したことがある人と一緒に開催してください。
対面で養成講座を経験したファシリテーターがいない場合、オンラインの養成講座を受けた2名だけで実施する場合は、オンライン・ファシリテーター養成講座後に、対面でのフォローアップなどを受けるなどが必要になります。詳しくは事務局にお問い合わせください。
参加者数:18人以内
*参加者多数の場合は、参加条件を満たしているかなどの選考上で先着順となります。
詳細は無憂樹にお問い合わせください。
お申込み:
ファシリテーター養成講座ご希望の方は「お申込みボタン」よりお申し込みください。
2022年1-2月開催回は定員となりました。現在はキャンセル待ちとなります。空きがでましたら、事務局より順次ご連絡を差し上げます。
※入力していただいた個人情報は当団体にて厳重に管理し、フォスタリングチェンジ・プログラム及び、その他当団体主催の里親支援関連のお知らせ以外の目的では使用いたしません。
※お申込み確定後のキャンセルはお控えいただきますよう、何卒お願い致します。
※セキュリティの関係等で申し込みフォームが開けない場合は、以下項目を明記の上、fcp@muyuju.org宛にメールでご連絡ください。
1. 都道府県
2. ご参加希望者の人数
3. ご参加希望者それぞれ以下情報
① ご氏名
② ローマ字表記でのご氏名
③ 所属
④ 職種
⑤ e-mailアドレス
⑥当日のお電話連絡先
⑦テキスト送付先のご住所
4. 領収書の要否
5. 領収書が必要な場合、領収書の宛名 (参加者ごとに個別の領収書が必要な場合は、それぞれの宛名)
6. フォスタリングチェンジプログラムの実施予定の有無(決まっている場合は、開催時期もご記入ください)
7. フォスタリングチェンジプログラムを実施時、一緒にファシリテーターをされる方のお名前
【主催】(一社)無憂樹(本コースは、日本財団の助成を受けています。)
【企画アドバイザー】
松﨑 佳子 氏(広島国際大学特任教授、臨床心理士・公認心理師、SOS子どもの村JAPAN理事)
上鹿渡 和宏 氏(早稲田大学人間科学学術院教授、児童精神科医、博士:福祉社会学)